バシシトへ強硬トレッキング
マイ別荘からもよく見える対岸のバシシト村。普通に行こうとすれば、橋のあるニューマナリー経由になり、2km
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3kmとかなり遠回りだ。一直線にいきたいが何しろ近くに橋がないのだから、川を歩いて渡る以外に近道はない。
現地の人に聞いてみても「水が冷たいから無理」「Goshalの先の橋を使え」などとポジティブな答えが返ってこない。とはいうものの、ソランにトレッキングした時は問題なく支流を渡れたし、この時期水量もそんなに多そうじゃない。一ヶ所ぐらい渡れそうな所があるだろう、と希望的観測のもと、バシシト村へ向かった。
写真:
オールドマナリーから見た対岸のバシシト。オレンジ色の家のあたりが一本目の近道
まずはマヌ・カフェの横の小道を川の方向に下っていく。最初は、道はコンクリートだが途中から農道になる。オールドマナリーの集落とビアス川の間には農地と果樹園があり、これが結構広い。道を間違えなければ20分ほどで水色の屋根の建物に行き当たる。すぐ手前がジープ道になっており、崖の下に川がある。このジープ道はGoshal村の先ヘと続いている。
写真: 川沿いに建つサービスアパートメント Himalayan ecstasy
川の向こうにバシシトの村が見える。バシシトは山の中腹に位置しており、ニューマナリから1.5kmくらいの所にバシシトへ続く坂道がある。坂を少し上ったあたりから道が平行に伸び、1km先の中心部まで道路沿いに家やゲストハウスが並ぶ。車で行くにはこの道しかないが、下の川沿いの道路からバシシトまで徒歩で登れるショートカットが2本ほどある。一本目は坂の入り口から北に500メートルほど。さらに500メートル先にもう一本ある。今、ここで川を渡ることができれば1本目のショートカットが使える。
所々に崖から川に降りる道があるので川原まで下りてみる。川を渡れそうな所を探すのだが、なかなか見つからない。川幅はそんなに広くない。水面から出ている岩や石は沢山あるのだが、その間隔が広めで、3段跳びの選手ならいけそうだが、自分にはちょっと無理だ、というのが多い。水位があと20センチ低ければ問題なく渡れるのだが。あきらめてジープ道に戻り、渡れそうな所を物色しながら先に進むことにした。
写真:
斜め前方にバシシト村はみえているが川を渡る場所がない。川の流れは速い。
この川沿いのジープ道は通る車がほとんどないのでトレッキング気分で歩ける。結局、確実に渡れる所が見つからず、Goshal村のすぐ近くまで来てしまった。バシシトへの2本目のショートカットもすでに通り過ぎている。
川を渡るのを断念しかけた時、意外なものを発見した。川の両端をロープで結び滑車のようなもので渡っている人が
いたのだ。有料(100
->50)だが、背に腹は替えられない。私も、このサービスを使い対岸へ渡った。渡った先には掘っ立て小屋の集落がある。ここからバシシト
村へは、道を戻る必要があるがそんなに遠くはない。少し歩くと、小川に沿った登り道が見えてくる。これが2本目のショートカット。それを登って行くと、すぐにバシシト村の北側の集落に出る。そこから道にそって歩くと、温泉のあるバシシト・マンディール寺院に出る。 時間は計ってないが、迷わなければ1時間から1時間半くらいの行程。畑と川を一直線に突っ切る予定が、少し遠回りになってしまった。ちょっと不満が残るが、舗装道路をほとんど歩かず、ここまで来れたことは素直に評価したい。
写真: 上: 川渡し。主に観光シーズン(4-6月)に営業。対岸の掘っ立て小屋を通り、バシシト(斜め後方)まで戻る。
下:
川の上横断中。 腰にハーネスを巻き、滑車をつける。 両手でロープを握り、カニのように進む。
Google
Map今回のルートと通常のニューマナリー経由のルートをGoogle Mapで比較してみた。その結果、通常ルート = 約5.5km, 直通ルート = 約3kmということがわかった。苦労は無駄ではなかった。 ルート: ピンク = 直通ルート 赤 = 通常ルート 街: 緑: オールドマナリ 水色: バシシト 茶色: ニューマナリ
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