スリーピータウン エッラへようこそ

スリランカ山岳地帯の田舎町エッラ。1984年まで電気もなかったこの町は恐ろしく静かだ。昼は小鳥の、夜は虫の鳴く声しか聞こえてこない。町のメインストリートは数件のホテルと雑貨屋、簡易食堂があるのみ。観光の目玉であるエッラ・ロックもたいしたことはない。この町の魅力は静けさ、冷暖房不要の過ごしやすい気候、そしてコストパフォーマンスに優れたホテルだ。体の力が抜けて旅行していることも忘れてしまう、そんなスリーピータウン、エッラを攻略してみたい。

写真: エッラロックからエッラの街を見つめる。


旅行時期: 2009年2月後半
為替: 1ルピー 1.83 円
作成日: 2009.06.02

目次



ホテル

歩き方によれば、エッラのホテルはハズレがないらしい。 自分がチェックしたのは2軒だけだがどちらもレベルが高かった。

  • Ella Holiday Inn – 町の中心にあり、バス停へ行くにも駅に行くにも便利。歩き方では高級扱い、ロンプラ(2006)では安宿扱い、それもそのはず、800ルピーの部屋から2000ルピー台の巨大なファミリー用ルームまで用意されている。私の場合、1階の庭に面した1500ルピー(だったかな)の部屋を1000ルピーでオ ファーされた。部屋は広くてピッカピカ、お湯はジャブジャブ、スタッフはフレンドリーで言うことなし。料金: 800 - 2000ルピーくらい (+10%SC)。
  • Ambiente – Ella Holiday Innなどメインストリートのホテルの場合、一部の部屋からエッラロックの上半分が見えるだけだが、AmbienteやGrand Ella Motelなど丘の斜面に建つホテルはエッラロック全体と谷、インド洋方面の山と平野が見渡せる。その中でもAmbienteは一番高いところにあり、庭 だけでなく部屋からの眺めもすばらしい。難点はホテルまで坂を登るのが大変なこと。トゥクトゥクで片道150ルピーもかかってしまう。部屋は小奇麗だがHoliday Innほどではない。料金は少し高めで 2100と2800ルピーの値引きなし (+10%SC)。景色にお金を払っていると考えればいい。


写真: 左上: Ella Holiday Inn 右上: Holliday Inn室内。
左下: Ambienteの庭。右下: Grand Ella Motelレストラン。
下: Ambiente部屋からの眺め。右にエッラロック、左にリトルアダムスピーク。真ん中の谷の向こうにインド洋が見えるはずだが、霞んで見えない。

補足

Hotel URL

交通

エッラは決して交通の便のいい場所ではないが、近くの町へ行くバスは頻繁に通過するのでトゥクトゥクを使わず小旅行がしやすい。また鉄道は急行も止まるので便利。

生活

インターネットはホテル内のPCと近くに1軒のネットカフェがあるだけ。1時間100ルピーからと割 高。銀行はあるがATMはないので、バンダウェーラまでお金をおろしにいかなければならない。食事はほかのスリランカの町やホテルと事情は同じ。田舎だから特に安いわけではない。他のツーリスティックな町とくらべて不便さが目立つが、エッラのスローライフに馴染んでくるとそれらもどーでもよくなってくる。

写真: 朝市。トマト(1kg 30ルピー)を購入。菓子パン(25ルピー)、市販ヨーグルト(20ルピー)にバナナで立派な朝食。

補足


バス停近くのヨーグルト店。巨大なカード(ヨーグルト) 100ルピー。そのままでは酸っぱいのでパームシロップ(ハチミツ風味)をかけて食べる。

観光スポット

インパクトのある観光スポットはないが、滞在のアクセントとして半日観光に使える所はいくつかある。

ワラナ滝

エッラから6キロ。ウェラワヤ(Wellawaya)方面のバスに乗り坂を下っていく。エッラロックの下を通過してしばらくすると滝が見えてくる。道路沿いに滝があり、道端にトウモロコシやマンゴーの屋台が並ぶ。滝壷はそれほど大きくないが泳げる。滝に向かって右の看板の後ろからケモ ノ道(Jungle Walk)が伸びていて、10分ほど登ると上から2段目の滝つぼに出る。浅い川を渡りさらに5分ほど道なき道を登ると一番上の滝に出る。近場のお手軽観光スポット。


写真: 上:道路近くの滝つぼ。 左下: 一番上のワイルドな滝。右下: 道路の果物屋台。

補足

  • Access: バスで20分?くらい

リトル・アダムスピーク

40分ほどで行ける気軽なトレッキング。道はわかりやすく歩きやすい。頂上では正面にエラ・ロック、その横にエラの町が望める。朝飯前の散歩にちょうどいい。頂上は平らになっており、思わず昼寝してしまった。


写真: リトルアダムスピークからエッラ・ロックを見る。

補足

  • Access: 徒歩 往復1-2時間

エッラロック

町のシンボル、エッラ・ロックの頂上へのトレッキング。行き方は歩き方やロンプラ記載の通り。線路をしばらく歩いてから山に入る。道は少しわかりにくいもののなんとかたどり着ける。エッラの街やリトル・アダムスピークがよく見える。天気がよければインド洋のほうまで見えるらしい。勝手ガイドに注意。登り1.5 −2.5時間。

写真: リトルアダムスピーク(右中央)を見下ろす。

補足

  • Access: 徒歩 往復3-4時間

エラ・ロックへの道。最初は線路を歩く。

茶畑を散歩


ナムヌクラ村(namunukula)は茶畑に囲まれた静かな村。Passara方向のバスに乗り9km。バス停からしばらく歩くと左手に茶畑への登り道がある。道に沿って勝手に散策する。歩き続けると集落が見えてくる。外国人がめずらしいのか道行く子供は自分が気になって仕方がないようだった。

補足

  • Access: エッラからバスで9km

列車の旅

エッラ駅はキャンディ - ヌワラエリア - バドゥッラのルート上にある。この路線は景色がよく、列車を使った日帰り小旅行が楽しめる。本数が少なく遅延が激しいが座れないことはない。近場だとハプタレー – バンダーラウェラ間とエッラ – バドゥッラ間の風景がいい。前者はハプタレー近郊の茶畑がみどころ。後者は鉄橋、ループ、トンネルなどダイナミックな路線。座席はバドゥッラ方向に向かって左側がいい。



写真: 左上: エッラ駅 右上: エッラからバドゥーラ方面の列車 左下: バドゥーラ ドゥンヒンダ滝 右下:ハプタレー リプトン農園

補足

時刻表

エッラ駅の時刻表抜粋

  • 上り (コロンボ、キャンディ方面)

6:43AM Udarata Menike コロンボ直行

9:47AM Podi Menike キャンディ経由コロンボ

1:09AM キャンディ行き ローカル

7:07PM キャンディ経由コロンボ 夜行列車

  • 下り (バドゥーラ方面)

6:12AM コロンボからの夜行

1:07PM ローカル

3:08PM Podi Menike

6:32PM Udara Menike

観光スポット

  • ハプタレー: リプトンの茶農園
  • バドゥーラ: ドゥンヒンダ滝

など


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